2022年11月7日
スタッフブログ
AI はここまで進化している!人工知能の種類、仕組を検証!
デジタル技術の進化、あるいは深化の話題は日常で事欠きません。
ディープフェイクの問題など負の側面もあるのは事実ですが、それ以上のメリットをもたらすことは確実で、日本も世界に遅れまいと技術開発や現場での実装検証などを積極的に行っています。
デジタル技術の話題ではAI(人工知能)について取り上げられるので、本章ではAIとは何か、AIにできること、ビジネス現場での活用例などを見ていきたいと思います。
■AIとは何か?
AIは日本語では人工知能と訳されますが、原語では“Artificial Intelligence”となります。
Artificialは人工のとか、人造のという意味があるようですね。
この人工知能AIについてはまだ世界的に明確な定義は無いようで、コンピュータを使って人間の脳が行う思考や学習などを模倣、再現するシステム全般を指すと解釈して差し支えありません。
この点、ただの機械的な動きを模倣するのではなく、「人間の脳」をまねるというところにAIのエッセンスがあると言って良いでしょう。
ここでは「ディープラーニング」というキーワードを挙げてAIの特徴を見てみたいと思いますが、ディープラーニングとは人間が行う音声認識や画像の特定、予測といった行為をコンピュータに学習させる方法の一つです。
ディープラーニングはコンピュータが機械学習によって自ら学習し、正しい選択ができるようになる仕組みで、人間の脳神経系のニューロンを数理モデル化したものとされています。
ちょっとイメージが難しいかもしれませんが、“自ら”学習し、進化していくというところに特徴を見ることができます。
ディープラーニングはビッグデータの解析などで重要な役割を担うとされており、ビジネス界のみならず社会現象などの解析にも役立つ技術とされています。

■AIにできること
もう少し具体的にイメージできるように、AIが実際にできることを見ていきます。
①文章理解
すでに書かれた文章を理解することによって、そこから必要となる要約作業や翻訳作業などを実施することができます。
Google翻訳などを使ったことがある人は便利さが理解できるでしょう。
②音声理解
スマホに実装されているGoogleアシスタントやsiriなどを使ったことがある人は多いと思います。
人間の話し言葉を聞き取り、理解して、必要な応答を返すというのはよく考えればとてつもなく凄いことなのですが、現代人にとっては一部当たり前になりつつあります。
③画像認識
画像認識は顔認証システムなどで使われています。
コロナ下では非接触での表面温度を測る体温測定機材を至る所で目にしますが、あのシステムにも導入されています。
④推論
過去の知識を基にして新しい回答を導き出すのが推論です。
オセロやチェス、将棋などといったルールが決まっているゲームなどでは「次の一手」を推論する技術として機能します。
⑤機械制御
産業用のロボットや各種センサーなどの機械を制御する機能です。
自動運転自動車など高度な技術を要する産業にもAIの恩恵が多分に組み込まれています。

■現場ではどのように活用されている?
次に、実際にビジネスの現場でどのようにAIが利用されているか見てみましょう。
①リスティング広告
人間が行ってきた入札やレポーティングといった作業をAIに任せることで自動入札が可能になり、人的リソースをかなり削減できるようになっています。
②チャットボット
顧客の疑問や質問に自動で回答できるチャットボットも多くの企業で採用されています。
膨大なデータの中から最適解を最短で示すことができるので、単純な質問に対する回答はAIに任せるのが効率的です。
③ターゲティング
DM販促の分野では顧客の購買実績などを専門のマーケターが分析していましたが、この作業もAIに任せることで効率化できます。
④接客
客自身が行う精算レジにもAI技術が使われています。
また客の目線を追って購買意欲のデータ分析を行うこともでき、商品の配置や店舗レイアウトの検討など、よりよい店舗運営の検討に寄与します。

■人間に近いAIは誕生しているのか?
映画に登場するような人間に近い、ともすると人間の存在を脅かすような高度なAIは現在のところ目にすることはありません。
開発段階にあるAIではそれらしいものがすでに生まれているという“うわさ”を聞くことはありますが、真偽のほどは確かではありません。
今のところ、非常に高度な技術を伴うAIも人間の管理下で操作、設定を要するので、人間が制御することはできる状態と考えて良いと思います。
ただ技術の進歩は非常に速いスピードで進んでいますから、今後どうなるかは分かりません。
開発者の方々にはぜひ安全を考慮しつつ、これからもAI技術の発展に取り組んで頂きたいと思います。

■まとめ
この回ではAIをテーマとして取り上げ、実際の活用例などを見てきました。
なかなか難しいテーマでしたが、AIはビジネスの世界にすでに深く浸透していますし、これからもその影響は大きくなるでしょう。
本テーマを介して、AIについての理解の一助となれましたら幸いです。