2022年11月15日
会社経営
経営者として成功するための4つの要素を分かりやすく解説
ビジネスの世界で成功するためには経営者自身の不断の努力が求められます。
しかしそれだけでは実際に成功を手にすることは難しいかもしれません。
闇雲に頑張るだけではなく、これまでの成功者が残してくれたノウハウや原則論を取り入れる方が成功の確実性を高めることができますし、何より効率的です。
ビジネスの世界では成功するために重要となる4つの要素があるとされているので、本章で解説していきます。
■「ヒト」
4つの要素のうちの一つは「ヒト」つまり「人」です。
会社組織の中で実際に実務を遂行していくのはまさに人間であり、人がいなければビジネスも何もありません。
経営者自身も人ですのでこの中に含まれますが、ある程度会社が大きくなれば必ず従業員を雇うことになります。
その従業員の個々人の質であったり、人材の構成、配置などを適切に行えるかどうかによって事業の進行に大きな影響を与えることになります。
どれだけのヒト(従業員)を雇うのが適切か、多すぎても少なすぎても問題になるので、適切なヒトの管理は経営者にとって重要な課題の一つになります。

■「モノ」
経営資源の次の要素としては「モノ」が入ります。
一つは製品やサービスを顧客に提供するまでに必要となるモノを意味し、製造業であれば製品を製造するための機械や機材が必要になります。
サービス業でも実際に顧客にサービスを提供するには様々なモノが必要になるはずです。
例えばモノが少なくて済むようなマッサージ業などでもお客さんを寝かせるベッドやマットが必要になるでしょうし、一般的な企業経営ではその比ではない相当のモノを必要とするはずです。
モノの重要性が高い代表例はやはり製造業で、仕入れた資材を加工して製品化し出荷するという一連の流れの中で、いかにして余剰な在庫を減らしつつ、製造ラインを止めないようにしながら、かつ無駄のない生産を実現するかがカギとなります。

■「カネ」
カネ=事業資金ということで、企業の血液ともいわれる重要な経営資源です。
事業資金がなければほとんどの商売は成り立ちません。
必要な仕入れもできませんし、宣伝広告も打てず、従業員も雇えません。
事業資金はできれば余剰分を考えて多めに確保しておきたいところです。
例えば黒字経営であってもキャッシュフローの調整が上手くいかないと目の前の必要な支払いに使える現金の用立てができなくなり、その場合黒字倒産となってしまうかもしれません。
かといってキャッシュが不相応に多すぎてもまたトラブルになります。
使い道がない資金を保有していると、その分多くの配当を株主から求められたり、従業員からは給料のアップを要求されるかもしれません。
適切な分量の事業資金確保、及び運用は経営者が常に意識を向けておくべき課題です。

■「情報」
情報は現代のビジネスにおいて必要不可欠といって良いでしょう。
近年はAI技術の進歩によりさらに情報の重要性が増しています。
顧客の開拓やマーケティング、個人の購買意欲の動向まで、あらゆる情報がビジネスと密接に関わりを持ちます。
情報は企業にとって財産的価値を持つものですから、最近はランサムウェアに代表されるように攻撃の対象にもされてしまいます。
デジタル面のセキュリティの重要性は増々高まっているので、セキュリティ関連の人材登用に関しても必要性が増しています。

■近年登場した新しい要素
上で見た経営資源の4要素は伝統的に言われてきたことですが、最近はこれらに加えて6要素などと言われることもあります。
上の4つに加えて最近言われるのは「時間」と「知的財産」という二つの要素です。
時間を経営資源として考えることは色々な側面から評価することができます。
例えば、注文を受けてからお客に料理が出されるまでの時間をできるだけ短縮することで顧客満足度を上げることができます。
また新規の事業立ち上げを考える際、自社で一から進めるよりも、すでにその道で成功している企業を買収したり、提携関係を結ぶことでより早く実績を出すことができます。
貴重な時間を浪費しない姿勢が成功を掴みやすくするということです。
また特許権や商標権などの知的財産権は、使い方によっては単純利用よりも大きな利益を生むことがあります。
自社による単純利用よりも、ライセンスビジネスを仕掛けることで大きな利益にすることも可能です。
海外では日本以上にライセンスビジネス市場が大きく、ノウハウも蓄積されています。
国内企業は海外に比べて押されがちですが、今後知的財産権の扱いについては国内企業も本腰を入れていきたいところです。

■まとめ
本章では経営者として成功するための4つの要素ということでお送りしてきました。
伝統的なヒト、モノ、カネ、情報の他に、最近は時間や知的財産権なども入れて考えることが多くなっています。
皆さんも自身のビジネスでこれらの要素をうまく活用して成功に繋げられるようにしてくださいね。