2023年7月18日
会社経営
経営者の悩みとはどんなもの?向き合い方や解決方法などを解説します。
経営者の方にお話を伺っていると、業態やお商売の内容によって具体的な悩みに違いはあるとしても、多くの方が共通して持っておられる悩みも見えてきます。
この回では、会社を経営していくにあたり多くの方が直面する問題や悩みにはどのようなものがあるのか、またこれに対する向き合い方や解決方法についても一緒に見ていきたいと思います。
■経営者にはどんな悩みがあるのか?

多くの経営者の方に共通する悩みには以下のようなものがあります。
①相談相手がいない・孤独である
多くの社長さんが抱えている悩みの一つに孤独感を感じていることが挙げられます。
会社を引っ張るリーダですから下手に弱音もはけませんし、一つの間違いが会社の存亡にかかわることもあるので大きなプレッシャーを感じるのは当然でしょう。
もしこれがプロジェクトマネージャーなどのプレイヤーであれば上司に相談することができますから、責任の一端を担ってもらえる分、気は楽でしょう。
また一般の社員でも日々の業務で困ったことがあれば同僚や上司に相談できるので、孤独にさいなまれるケースはそう多くないはずです。
しかし社長には上司はいませんし、同じ立場の同僚もいません。
問題を同じ立場で共有できる相手がいないので、誰かに気軽に相談することができないのです。
仮に社員に実務的な相談をすることはできたとしても、社員はその結果責任までは負ってくれません。
また被雇用者は目先の給料や自分の仕事の負担を避けることを優先するので、会社の行く末を本気で考えてくれる期待は持てません。
大きな会社で役員がいれば相談相手になれる可能性はありますが、経営の方向性を巡る対立などで相談相手ではなく競合相手となることもよくあります。
結局、代表権を持つ最高責任者が孤独を感じやすいことに変わりはありません。
解決策として、社内に相談できる相手がいない場合は、ぜひ社外に目を向けてみましょう。
経営者が集うサークルやコミュニティはかなり多く、活発に活動しています。
業種間の縛りもないので、気楽に話をすることができます。
そうした場が苦手という方は個別の問題に詳しい外部コンサルタントに相談するということもできます。
事業内容というよりはメンタルヘルスの面で話を聞いて欲しいという場合、メンタル系のカウンセラーと話してみるのも良いでしょう。
民間のカウンセリングサービスではWEB上で気軽に利用できるものもあるので、気軽に試してみることができます。
②人材が集まらない
企業の人手不足感はかなり前から言われていますが、なお解消はされていないようです。
各団体がアンケートなどを行っていて、どの調査でもおよそ半数以上の中小企業は人材不足に悩んでいます。
募集を掛けても人が集まらず、人材の奪い合いの様相です。
対応策としては企業PRに力を入れ、地域への宣伝露出を高めるように努めるようにしましょう。
もちろん露出を図る前提として、従業員が働きやすい環境を整えておくことが肝要です。
給与面の魅力や福利厚生の充実、パワハラなどの心配のない風通しの良い職場環境であることをPRすれば、地元の優良企業として認知され応募してもらい易くなります。
③社員がすぐ辞めてしまう

人材が集まらないことに加えて、せっかく雇った社員がすぐ辞めてしまうという現象に悩む経営者も多くいます。
採用活動には時間も費用もかけていますし、雇った後も教育にかかる時間や費用などコストを投入していますから、簡単に辞められてしまうと総合的にかなりのダメージになります。
また世間体としても見栄えが悪く、「あそこの会社はすぐ人が辞めるよね。何かあるんだよきっと」と噂されたり、大学などの就職担当者が学生に「あそこは評判が良くないから応募するなら自己責任で」などと扱われる可能性もあり、間接的に信用ダウンの方向に向かってしまう危険があります。
給与などの定量的な条件は採用時に話ができますが、就職した後のフォローをうまくしないと「思っていたのと違う」「自分の強みを発揮できない」などの不満から早期に離職をしてしまう人も出てきます。
特に若い年代の人はすぐに辞めてしまう傾向が強く、各社とも若者の扱いに苦労している様子がうかがえます。
気になる事や困りごとなどを気軽に話せる風土づくりや、先輩社員によるきめ細やかな配慮ができるように、社内の組織作りを見直してみましょう。
④売上が不安定である
売り上げに関して、調子のよい時と悪い時の差が激しく安定した売り上げ確保に苦労しているという中小企業が多いと思います。
打ち出す商品なりサービスが顧客目線で本当に社会の役に立っているのであれば、つまり需要がしっかりあれば売り上げは増加の方向に向かうはずです。
それが安定していないということは、もしかしたら既存顧客のつなぎ止めに失敗しているのかもしれません。
同業他社のサービス等に目移りする顧客も当然いますので、できるだけ自社のファンを続けてもらうためには工夫が必要です。
ポイント制を導入して利用してもらうたびに優遇ポイントが増えるなどの仕組は顧客のつなぎ止めに有効です。
メルマガなどの情報発信も積極的に行い、利用するほどお得になる仕組みを知ってもらえるようにサービス体制を考えてみましょう。
⑤業務を効率化したい

人材不足で仕事がスムーズにいかない背景も手伝い、煩雑な仕事が溜まってしまうということもあるかもしれません。
業務効率化は細かい目で見れば色々と課題が見えてくるものですが、できるだけIT化を目指すことが大きな業務改善につながります。
問合せに対して自動で受け答えが可能なチャットボットを導入するなどITを活用した対応を取ることで、少ない人材でも効率的に業務を回すことができます。
社内のIT化は最近話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)にもつながるので、詳しくない場合は外部の専門家に相談するのがお勧めです。
素人考えではどうしても中途半端になってしまうので、外部の知見を活用し、思い切ったIT化を進めると一気に業務改善が見込めます。
⑥資金繰りが厳しい
中小企業の多くが資金繰りの問題を抱えています。
大企業と違い小回りが利く半面、信用面で脆弱なところも多く、必要な場面で融資を受けられずに経営危機に陥るケースもよくあります。
黒字倒産といって、経営的には黒字なのに手元に現金がないため支払ができず、取引事故を起こしてしまうというケースは非常に多いです。
一旦取り引き事故を起こしてしまうとその相手とはもう良好な付き合いはできなくなりますし、その噂は業界全体、そして地元の金融機関にまで伝わります。
日本は信用商売で成り立っている側面が強いので、信用の低下は致命傷になります。
融資を受けることが難しい中小事業者は、借り入れ以外の資金調達手段を複数確保しておくことが望まれます。
資金ショートを避けるための緊急資金を用意しなければならない、借り入れができないために必要な設備投資ができないなどの事情にはファクタリングが有効で、借り入れに頼らない資金確保手段として機能します。
弊社のファクタリングサービスは使い勝手が良いと嬉しいお声を頂戴しており、実際に多くの中小事業者様に繰り返しご利用頂いております。
数日以内に必要な資金をお届けできますので、資金の用立てが必要な場面でぜひご相談ください。
■まとめ

この回では多くの経営者が抱える悩みや問題がどのようなものか、向き合い方や解決方法などと共に見てきました。
今回見てきた悩みや問題は、おそらく経験していないという経営者の方が少ないと思われます。
皆が経験しているということは、先輩経営者も何とか乗り越えてきた道であるということも言えます。
機会があれば経営者の集いなどに参加し、先輩達がどのように向きあってきたか苦労話を聞くとヒントを貰えるかもしれませんね。