2022年10月21日
ファクタリング
優良ファクタリング業者の選び方。選別のコツをわかりやすく解説。
借り入れによらず資金調達が可能なファクタリングは多くのメリットがあるので、売掛債権を保有する多くの企業で利用されます。
ファクタリングサービスを提供する事業者は数多くありますが、貸金業法などの規制がないため行政による監視が利きにくく、質の良くない業者にあたらないようにするためには利用者側で適切な選別をしなければなりません。
本章では優良なファクタリング業者と付き合うための業者選別の方法やコツをお伝えしますので、ぜひ参考になさってください。
■ファクタリング業者の選定で見るべきポイントは?
ファクタリングを利用する際には、業者と交渉する際に以下の点に気を付けて詳細を確認するようにしましょう。

①手数料
真っ当なファクタリング業者は妥当な範囲で手数料を設定しています。
二社間取引では概ね10%~30%の範囲、三社間取引では概ね2%~9%の範囲に収まります。
この手数料相場の範囲に収まるかどうか確認しましょう。
②迅速性
ファクタリングは迅速性があることに優位性を見る資金調達法です。
二社間取引の場合は即日~翌日、三社間取引でも数日以内には資金化が可能でなければメリットがありません。
最新のITシステムなどを導入していない業者は手続きが遅くなることがあるので、公式HPなどで対象業者の迅速性についてチェックしましょう。

③契約書の取り扱いや説明の丁寧さ
優良業者であれば新規顧客やファクタリングに慣れていない相手に対して丁寧な説明をしてくれるはずです。
聞き慣れない用語についても分かりやすい説明をしてくれるかどうかは、その業者の質を見抜くポイントになります。
手数料などに関してもしっかりと明記されていないと後でトラブルになるので、契約書原案のチェックは念入りに行いましょう。
④会社の創業年数
ファクタリング業界は金融庁の規制などが無いので誰でも参入できる状態です。
やはり実績が少ない業者は避けたいところで、創業年数が短いところは敬遠した方が無難かもしれません。
長年営業を続けている事業者であれば市場に認知されている証拠ですから安心できます。
⑤利用者目線の取引を可能にしている
ファクタリング業者の中には今でもマンパワー頼みで審査などを全て人力で行っているところもあります。
マンパワーが悪いわけではありませんが、最新のシステムを導入することで人件費を下げ、その分手数料の負担を下げることができるなど多くのメリットがあるので、優良な事業者は積極的に最新のシステムを導入しています。
これによって利用者にどんなメリットがあるか簡単に確認します。

1完全非対面取引が可能
相談はもちろん、必要な資料の送付はデータ形式でオンラインで提出でき、売掛債権の買い取りから代金の振り込みまでを全て非対面で行うことができます。
利用企業がどこにいてもPC上で取引できるので地理的なしばりがなくなります。
2安全な電子契約が可能
非対面取引で用いる電子契約にも色々と種類があります。
重要な取り引きですから安全性には特に配慮したいところです。
ちなみに弊社では弁護士ドットコム株式会社が運営する弁護士監修の「クラウドサイン」を用いています。

3最短即日の資金化に対応
二社間取引では最短当日中の資金化ができないとファクタリングのメリットがなくなってしまいます。
状況にもよるので必ずとは言えませんが、少なくともファクタリング業者側のスタンスとして即日対応が可能な体制を取れていることが必要でしょう。
4 AIを活用したオンライン査定が可能
売掛債権の買取にかかる金額の予想は、正式な買取依頼の前に知りたいのが本音だと思います。
資料送付など手間のかかることをした後で満足な買取金額でないことが判明した場合、時間も手間も勿体ないことになってしまいます。
利用者目線でサービス提供する事業者はAI技術を積極的に導入しているので、WEB上で買取査定額を提示できるようにするなどの配慮があります。

■こんなファクタリング業者は危険!悪質業者の特徴
できるだけ優良なファクタリング業者を選ぶには前項を参考にして頂ければと思いますが、実際には話を聞いてみないと優良かどうかは分かりません。
上でもお話ししましたが、ファクタリング業界は誰でも参入できる状態となっているので、中には悪質な業者も紛れこんでいる可能性があります。
ここでは危険度の高い悪質業者の特徴を見ていきますので、もしこれらの兆候が見られる業者に接触してしまった場合は、上手く話をそらすようにして自然に交渉から離脱できるように対応してください。
①保証人や担保を要求する
ファクタリングは法律上、債権の譲渡取引となるため保証人や担保の用意は必要ありません。
売掛債権自体に取引価値を見出すものですので、それ以上に保証人の用意を求めたり、担保の提供を必要としないのです。
悪質な業者はとにかく相手を拘束しようと適当な理由を付けて、または相手の無知に付け込んで保証人や担保の提供を求めることがあります。
このような説明を受けたら危険ですので取引から離脱するようにしてください。
②手数料が異常に高い
上で述べたようにファクタリングの手数料はある程度相場が決まっています。
初回の取引である場合や、個別の事情によって高めの手数料になることはありますが、相場を超えた手数料の提示を受けたら少し考えた方がよいでしょう。
少なくともすぐに取引妥結とせず、他の数社も検討して話を聞いてみることをお勧めします。
③契約書を出さない
中には理由を付けて契約書を出そうとしない業者もあるようです。
条件は後で変わる可能性があるから今は出せない、口頭で約束したから大丈夫などの理由が付けられるようですが、真っ当な事業者であればそのような言い分はしません。
取り引きをする以上、必ず契約書(電子契約書含む)の作成はするはずですので、これをしない業者とは取引をしない方が賢明です。

■まとめ
本章では優良ファクタリング業者の選別の方法やコツを見てきました。
手数料や迅速性、誠実さ、あるいは利便性を考えた最新システムの導入状況など、色々とみるべき点があるので、ぜひ参考にしてください。
参入が容易なファクタリング業界では一部質の良くない業者も紛れ込んでいる可能性があるので、悪質な業者につかまらないよう、その特徴も頭に入れておくようにしてくださいね。