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  • 2023年6月15日
    会社経営

    経営者のメッセージが社員に浸透しない原因3つを解説。

    経営者の悩みは取引や資金繰りに関してだけではありません。
    内を見れば自社内部にも問題を抱えることがあり、社員が思うように動いてくれない、士気が上がらないといった悩みを抱える経営者の方は多くいらっしゃることでしょう。
    機を見てその都度メッセージを送るものの、これを全社員に浸透させるのは至難の業と感じているのではないでしょうか?
    この回では経営者のメッセージが社員に浸透しない原因や、浸透させるための手段について解説していきます。

    ■企業理念と経営理念

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    経営者のメッセージというだけでは抽象的なので、ここでは企業理念や経営理念という形で捉えて見ていきます。
    企業理念はその企業の存在意義となるような重要な信条のことをいい、初代創業者の想いなどが込められているため多くは代々引き継がれることになり、時代の変化によっても変わりにくいものです。
    経営理念はそれよりも柔軟で、会社組織として目指すべき方針を掲げたものです。
    代替わりした際、あるいは時代やニーズの変化に伴い変更されることがあります。
    どちらにしても、企業組織として従業員に浸透させたいメッセージとなるものですから、これらがなぜ社員に浸透しないのか考えてみましょう。

    ■なぜ社員に伝わらない?3つの原因

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    経営者が伝えたい理念やメッセージはなぜ従業員に浸透しないのでしょうか。
    以下で3つの原因を見ていきます。

    ①抽象的で分かりづらいから

    特に長く変わらずに受け継がれてきた理念ほど現代にはマッチしにくく、従業員としては抽象的に映るためとっつきにくさを感じます。
    現代的な理念を作成しアナウンスするとしても、どうしても全体的、漠然としたものになりがちで、個々の従業員の心にストンと落ちるような理念を策定するのはなかなか大変です。
    それでも、できるだけ現代を生きる社員が共感できるような理念を作ることで、理解してもらいやすくなります。

    ②その理念が作られた物語を知らないから

    物販や飲食、あるいは旅行や観光などの業界においても、お客さんに商品やサービスを買ってもらうには物語を伝えることが重要とされています。
    昔はその製品やサービス自体の効果、効能に訴求するだけでしたが、今ではそれだけではお客さんの心を掴むことができなくなっています。
    その製品やサービスが生まれた背景や物語を上手に伝えることで、「それならお金を払ってでも買ってみよう」と思ってもらえるわけです。
    会社の理念にも同じようなことが言え、難しい文言で書かれた理念をいくら見せたところで社員の心に届けることは難しいでしょう。
    会社の成り立ちなどの歴史と絡めながら、あるいは現経営者の経験なども交えながら、どのような経緯でその理念が生まれたのか、物語を伝えることで社員の興味を引き、浸透を図りやすくなります。

    ③伝え方が間違っているから

    理念が書かれた掛け軸などを社内にただ飾っているだけでは社員に浸透させるのはまず無理です。
    定期的な講話などで浸透を図ることはもちろん有効ですが、全従業員に一気に浸透させるよりも的を絞る方が効果的です。
    まずは管理職などキーパーソンとなる層へ強力に浸透させるため、昇格人事などと絡めて会社の理念を基礎づけられるような仕組みを作ります。
    キーパーソンへの浸透が済めば、その下の層である一般従業員への浸透も容易になります。
    こちらも同じように昇格人事と絡めて理念の理解が図られるような仕組みを構築すると効果が高まります。

    ■理念を浸透させるためのポイントや注意点

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    会社の理念を社員に浸透させる具体的な行動方針やポイント、注意点をまとめて見ていきます。

    ①幹部層が身をもって示す

    まず社長や役員などの経営層が普段から会社の理念と反する言動が無いように自らを戒めることが大切です。
    掲げる理念と反する言動が見えれば、社員の気持ちが冷めるのは当然です。
    これは最低限気に留めておくべきことです。

    ②評価制度に組み入れる

    上でも見たように人事評価に組み入れて理念の浸透を図るのが効果的です。
    会社の理念に沿った行動ができているかどうか、評価制度に組み入れることで社員にとっては他人事ではなくなりますから、真面目に取り組むようになります。
    ただし、評価に組み入れる際には基準があいまいになりやすいため、不公平感などが生じないように配慮が必要です。

    ③定期的な発信の機会を設ける

    会社の理念を浸透させるには繰り返しの発信が必要です。
    発進の形式としては朝会や社内報、セミナー形式など色々考えられますが、マンネリになりやすいので面白みを出せる工夫も求められます。
    社長講話などは理念を直接伝えられる良い機会になりますが、社長だけだと似たような話になりがちです。
    同じ経営層として社長と理念を深く共有する役員陣なども持ち回りで講話に参加することで、社長とは違った目線で話の内容に幅や深みを持たせることができます。
    できれば管理職の層で活躍した者や、一般層の従業員でも昇進を勝ち取った者などに講話者として参加してもらうことで、一般社員により身近な立場からの発信が可能になり親近感を持ってもらうことができます。

    ■メッセージを社員に浸透させる効果

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    会社理念などのメッセージが社員に浸透すると各方面で良い効果を生みます。

    ①仕事の進め方に迷いが出ない

    日常では仕事の進め方で現場社員が迷いを感じる場面もあります。
    そうした時に会社が是とする理念の存在があれば、その方針に従った行動を取れるため、「これでいいんだ」と自信を持って仕事に取り組むことができます。

    ②愛社精神が深まる

    一貫した理念のもとに楽しく活動的に仕事ができれば、社員は充実感を味わうことができます。
    仲間と共に楽しく仕事に取り組むことで、「この会社に入って良かった」と思ってもらえれば愛社精神が根付き、より一層の貢献を見せてくれるでしょう。

    ③企業イメージの定着・向上

    経営層と社員が同じ理念のもとに企業運営に取り組めば、必然的にその会社らしいサービスなり商品の提供につながります。
    外から見える企業イメージが定着し「〇〇といえばA社だよな」といった具合で強い認知につがなります。
    肯定的なイメージを持ってもらえれば企業ブランドの向上にもつながります。

    ■まとめ

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    この回では経営者のメッセージが社員に浸透しない原因や、浸透させるための工夫について見てきました。
    経営者のメッセージが社員に届かない、心に響いている実感がないと悩む経営者は多くいます。
    経営者と一般社員では立場が違うので難しい面があるのは否めませんが、定期的な発信の機会を設けたり、人事評価に組み入れるなどの工夫によって浸透を図ることができるので検討してみましょう。